ドナウ・ウイーン自転車1人旅 2015.10.1~13   Write & Photo By Rikio Suzuki

 201510月1日   9:55成田発のルフトハンサでフランクフルトに14:40に到着。入国手続をして長距離駅からICEに乗る。15:53発でマンハイム駅で乗り換えてシュッツガルトに向かう。

17:48 シュッツガルト着。駅でバイクを組み立てた。まだ外は明るいので安心した。

この夜はシュッツガルト・ネックパークユースホステルに泊まった。


2日 ホーエンツォレルン城を目指してヘッヒンゲン駅に向かう。ホーエンツォレルン城の標高は842M。400Mの標高差をヒーヒー言いながら登った。

 この城は、ドイ ツ帝国(ドイツ第二帝国)の皇帝のホーエンツォレルン家の発祥の地の城。現在の城はフリードリヒ・ヴィルヘルム4世がプロイセン王になる前の皇太子であっ た時に再建を決めたもので、没後の1867年に完成したもの。ご先祖様たちの銅像が城内にずらりと並んでいる。

 


3日 9:07 ウルム大聖堂。14世紀から500年の歳月をかけて作られたゴシック建築の粋、素晴らしいの一語に尽きる。

堂内に入ると細く、薄く、天上までも届く雰囲気に包まれる。広場に隣接してウルム市庁舎がある。

 

 

12:13 ネルトリンゲン駅に着きダイニンガー門から市街に入る。ダニエルの愛称を持つ聖ゲオルク教会の塔は89.9mの高さ。木の階段を登り市街を展望する。この町は1500万年前に隕石が落下してできたリース盆地の中にある。

4日 8:14にネルトリンゲン駅を出て、ドナウェールト駅に行く。ここから8:50走り出した。すぐ雨が降り始め雨具着用となった。ロマンチック・ストラーセ(街道)を走る。
堤防のダート道を殆どナビのコース通りに走った。

ここらからドナウ自転車道を「美しき青きドナウ」と寄り添って走ることになる。
スイスから来た5.6人ずれのパーティーと前後して走る。いづれも太いタイヤ。

12:35 雨の中ノイブルクに着いた。堤防上の小屋の軒下で昼食。

14:28  YHインゴルシュタット着。

 
5日 朝食前に前日までの活躍で泥まみれの自転車を軽く水洗い・注油した。


雨は降っていないが一面の霧の中ドナウ川沿いを走る。

途中にある原発の煙突も霧の中に霞んでいる。

10時を過ぎると霧が晴れて青きドナウとなる。


10:21 レーゲンスブルグまで55kmの道標があった。「後は軽いぞ」と思った。

この後ガーミンコネクトで設定したルートの道が無い。四苦八苦してやっとルートに復帰できた。


13:53 ここらはクロスター ヴェルテンブルグという観光名所。

この画面右の赤い屋根の建物は寺院。

左の山の中を通ってケールハイムに向かう。森の中の結構な坂を登る

 

14:35 ケールハイム着。

 

 

 

16:42 レーゲンスブルグに入った。この先ドナウ川をまたぐ大きな橋が二つあった。

ラドベグ(自転車道)を延々と走る。

 

17:26 川沿いの道をとったり道を見失ったなどで9時間の行程となった。

ドナウ川をまたぐ最古の石橋。補強工事中でこの有り様。

17:42 程なく今日の宿カトリッシェアカデミー着。

6日 9:27発のICEに間に合わせるためにドムを省略した。

後から考えると残念。途中の駅で沢山の警官を見かけた。難民対応かと思った。
11:43 リンツ中央駅に着いた。駅から新大聖堂に行く。塔の高さは134m。ウィーンのシュテファン寺院より高くするつもりが反対でここまでとなったそうな。
市庁舎、旧大聖堂と巡りレントス美術館で昼食。

ニーベルゲン橋から対岸を見ると山の上にベストリンクベルク巡礼教会が見える。登山電車で行くことができる。

 

 

7日 7時半にリンツYHを出てリンツ中央駅に着いた。グラインまで電車で行ってそこからメルクまでバイクで走る予定だったが、雨が降っているので再度リンツに戻り電車でメルクに行くこととした。

13:38にメルクに着いて細い階段道を通ってメルク修道院に行く。ガイドツアーに従って豪奢な院内を巡る。修道院の礼拝堂、これがまた豪華。

 

8日 雨が降っている。観光船は13:45。想定していたのは11時だった。修道院は見てしまっていたのでウィーンに行くこととする。ウィーン西駅に11:00着。
難民で溢れかえっているかと思ったが思ったより落ち着いている。それでも難民らしい人たちはいて警官たちも目に付いた。

 

 

西駅から美術史博物館に向かう。自然史博物館と向かい合って美術史博物館がある。

1階エントランスから2階に続く階段そのものが美術館。


53歳の時結婚したルーベンスの妻エレーネ。フールマン 16歳。

階段の上にミュージアム・カフェがある。

オランダ・フラマン絵画というかブリューゲルの絵が沢山ある。

ティツィアーノを見れなかったのは残念。

 

15時ごろビエナ・ブリギッテナウYHに着いた。

このYHは1,200ベッドある巨大ホステル。ここに4泊した。

 

9日 現地ツアー「みゅう」ウィーン市内1日観光のためにアルベルチィーナ広場にトラム2で行く。

アルベルチィーナ広場はオペラ座の近く。

本日の参加者午前は14名。勿論全員日本人。
オーバーリンクからツアーは始まる。トラムと車が共存しているのがウィーン。

 

午前はシェールンプルン宮殿の入場観光。宮殿内をガイドの説明で一巡する。一巡の後は広大な庭園散策。宮殿とその向こうに広がるウィーン市街を展望する。庭園散策の後は各自でウィーンのアルベルチィーナ広場まで地下鉄で戻る。

 

午後はウィーンの森観光。ウィーンの森といっても我々の感覚でいう森ではなく広大な山地。ゼークロック地底湖 ここは昔ウィーンの建物建設に供給するセメント原料の石灰石の鉱山。
そこに水が溜まって地底湖となった。そこを舟で巡るわけだけれど、そこのトンネル部分はナチス時代に連合軍の空爆を避けるためハインケル162の組み立て工場だった。

 

 

シューベルトの菩提樹の元となった地、ハイリケンクロイツ修道院などを巡り「うたかたの恋」で名高い、ルドルフ皇太子とその愛人が心中したマイヤーリンク礼拝堂に行く。

10日 先にメルクからのバッハウ渓谷は雨のために省略したがなんとも惜しい。再度チャレンジすることとした。
ウィーン西駅からメルクに向かう。乗った汽車はオーストリア連邦鉄道(OBB)が運行する国際特急列車「レイルジェット」これが時速230kmで走るのには驚いた。
St.Polten経由でメルクに10:17に着き、13:45の船の出航まで時間があるのでドナウ川沿いに走った。背景はシェーンビュール城。

 

前に泊まったホテルで昼食をして船に乗る。食事やワインを飲みながらの1時間半の船下り。

幽閉されたリチャード獅子心王で有名なデュルンスタイン。山の上に見えるのがそのケーンリンガー城。

 

 

11日 ウィーン最後の日。バイクで名所巡り。

先ずはシュテハン寺院。堂内の鉄柵から中に入る人たちがいる。続いて入ろうとしたら「Do Missa?」

 

 ヴォティーフ教会、市庁舎、ブルグ劇場、国会議事堂と巡り、映画「第3の男」で有名な大観覧車に乗ろうとプラーター公園に行った。観覧車には乗らなかった。

 

陸軍省、旧参謀本部を見た後、応用美術博物館に行った。色々あったけれど印象に残ったのは氷河の消えた記録写真。ウィーン川沿いにYHに戻った

12日 ハンドスカイ駅から9:06のS7でウィーン国際空港に行く。空港でバイクを組み立ててチェックイン。

13:20発のオーストリア航空に乗った。心配していたバイク料金は必要なかった。


 13日 6:55 成田着。